こだわり農法

美味しさの理由

美味しさの理由

1、温度管理

作物にはそれぞれ適した温度があります。苺にも適温があり、その温度をしっかり管理することで元気で丈夫な株をつくり大きくて甘い実を作ることができます。いちごの森赤ずきんでは、昼間の温度、夜の温度を低くして栽培しています。温度が高ければ苺が赤くなるのが早く、収穫量も増えますが、当園ではあえて低温で管理することで、通常よりも収穫までに時間をかけています、時間をかけて赤くなった分、含まれる糖分や味も変わってきます!

このように、常に苺の状態を確認し、朝、昼、夕、夜、または天候により温度を変え苺に最適な環境を作ります!

2、緻密な灌水

苺の状態や天候によって水量や時間を調節し、苺に最適な管理をしています。
苺を美味しくするには光合成の回数を増やし、糖分を作らせることが大切です。その為にも水の管理は欠かせません。

当園では手動で灌水し、その日の天候、気温、苺の株の状態など考えたうえで、「灌水する時間、量、回数」などを毎日変えています。

経験とデータに基づいた緻密な管理が、水々しい引き締まった苺を作るポイントです。

花の厳選

3、花の厳選

苺の実は花からできますが、当園では苺になる前の花を厳選しています。

勿論、摘んでしまわなければ、その花からも充分に美味しい苺が収穫できるのですが、厳選することによって養分が十分にいきわたった苺ができあがります。

収穫量を制限した分、栄養価の高い苺が生育できるのです。

4、農薬・化学肥料の使用を抑制

当園では、埼玉県が認証している「特別栽培農産物」の認証を受けています。秩父地域では唯一の認定で、埼玉県の基準に基づき、農薬、化学肥料の使用量を半分以下にして栽培しています。また、有機肥料も積極的に使用し、化学肥料の利用を極力減らしています。

エコファーマー農園に認定

エコファーマーの認証とは、国が定めた基準に基づき、埼玉県が認定している「環境に優しい農業を実践する農業者」のことです。

具体的には、平成11年に制定された持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律に基づき、下記の3つの条件に取り組み、これを満たした農業者が認定されます。

埼玉県導入計画認定書
  1. たい肥等による土づくり
  2. 化学合成肥料の使用低減
  3. 化学合成農薬の使用低減

全国におけるエコファーマー認定件数は平成27年度166,373件で、昨年よりも減少しています。

いちごの森赤ずきんでは、毎年しっかりとした栽培管理のもとエコファーマー農園認定を取得しております。

エコファーマーとは?▶

いちごで地域唯一の特別栽培農産物の認証を取得

特別栽培いちご認証決定通知書 埼玉県特別栽培農産物認定書マーク使用承認書 特別栽培農産物 - 埼玉県

特別栽培農産物とは、農林水産省が定めたガイドラインで、
以下のような内容をクリアし栽培された農産物に認証が与えられます。

  1. 地域の節減対象農薬の使用回数が50%以下
  2. 化学肥料の窒素成分量が50%以下

認証される為には、他にも様々な厳しい条件がありますが、
その条件をすべて満たした農家に認証が与えられます。

いちごの森赤ずきんでは地域で唯一の特別栽培農産物の認証を取得しました。

埼玉県特別栽培農産物とは?▶

土へのこだわり

当園は、「花と野菜の培養土専門店 (有)福嶋屋」の土を購入し使用しています。

こだわるからこそプロから購入し、安心した土壌を整備しています。

以下(有)福嶋屋さんの土の特徴です。

~安心して使える3つの理由~

  1. 安い原料となるリサイクル資源(家屋解体クズや伐採クズ、畳廃材)は一切使用していません。
  2. 使用している土は、全て産地から取り寄せています。
    畑などを掘りおこした後にでる、残土や砕石などは一切使用していません。
  3. 使用している堆肥は、有効菌体や植物性有機原料を用いて何度も切り返して、
    3年以上ねかせてあるので、 塩害やアクによる影響がありません。

~(有)福嶋屋の土の特徴~

  1. 水はけ、水持ちが大変バランスの良い土です。
  2. 赤土(関東ローム層)、鹿沼土、赤玉土などの土系が60~65%です。
  3. ピートモス、パーライト、軽石、堆肥、有機醗酵肥料、炭などの資材系が35~40%です。
  4. 使用している肥料は植物性有機(大豆粕、菜種粕、米ヌカ、モミ殻など)と
    動物性有機(魚骨、カニ殻などの動物系骨粉)を低温で醗酵させて、約1年かけて熟成してあります。
  5. 農薬による消毒は一切しておりません。

(有)福嶋屋はこちらから▶

土壌の消毒は太陽の熱で!

苺を植える前には、土壌の消毒を行います。これは土中の悪い菌を死滅させるためです。
当園では、土の上にビニールを被服して太陽の熱で殺菌、消毒をしているため薬剤を使用していません。
そうすることで、有用微生物の死滅が少なく土壌に好影響を与えます。また、作業をするにも安全です。

季節ごとの準備

4月

いよいよ苺シーズンも終盤。暖かくなってくるので、
この時期は苺も沢山とれてパック詰めに大忙し!

また苺の株も大きくなるので丁寧に手入れをしています。

そして、早くも次のシーズンの苗を作る準備が始まります。

苺は種を植えて苗を育てるのではなく、
親苗(基となる無病の苗)を育て、
そこから出てくるランナーと言うツルで増やしていきます!

4月は、その親苗を土に植える季節。
親苗も寒い冬を乗り越えてきているので、土に植えると一気に成長します。

5月、6月

苺シーズンも終わりが近づき、今まで収穫してきた苺の株を片付けていきます。

その後、トラクターで畝(うね)を壊し、平らな状態に耕していきます。

6月に入ってからは、土に肥料を入れ、土と肥料と空気がよく混ざるように、何回もトラクターをかけ、耕していきます。

畑全体をよく混ぜたら、土全体に水をまき、機械を使い、高畝(たかうね)を作っていきます。

この時の水加減が一番難しく、水が少なすぎると土がサラサラで畝(うね)が崩れてしまい、
水が多いとぬかってしまい機械がうまく動きません。これから出てくる苺のことを想い、丹念に畝作りをしていきます。

畝立てが終わったらその上を綺麗に整地していきます。

畝は半年以上使う物なので苺のためにも丁寧に丈夫なものに仕上げます。
完成したら畝全体にビニールをかけてそのまま秋の定植(苗を植えること)まで保存します。

夏の強い熱を逃がさないようにして土の中を殺菌するためにビニールを掛けるのがポイントです!

7月

苗作りは一年間の成長を決める大事な時期。病気の兆候を見逃さないように目を光らせます。また、害虫の発生を確認した場合早めの処置を行い、害虫から苗を守ります。

8月

定植まで1ヶ月を切ると苗作りもいよいよ佳境を迎えます。

定植するときの苗姿を見据えて管理を行い、最後まで手を抜かずにいい苗を定植できるように管理していきます。

9月

苺苗の定植の時期です。定植から1ヶ月、その年の苺栽培の成否を決定付ける大事な時期!気を抜かずにひと手間ふた手間かけて管理していきます。

10月

定植した苗をハウスの土によく活着させます!手間をかけて一株ずつ丁寧に灌水していきます!

また外気の温度変化にも注意し、ハウス内が苺に適した温度になるように管理していきます。

この時期になると苺の花も咲いてくるので、受粉をさせるために蜜蜂をハウスの中に放ちます。

11月

受粉した苺が膨らみ始め赤く色づいてきます。収穫までもう少し!

12月

苺の株の管理をします。古くなった葉っぱなどとっていきます。

12月下旬なると収穫がはじまります。

1月、2月、3月

一年で一番寒い時期!朝と夜の温度変化に気を付けます。

また秩父は特に寒暖の差が大きいので苺の実が締まり甘くてとても美味しい苺ができます。

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